NTRとエロ漫画に横たわる快楽=「イヤなことやダメなことほどエロい」の倒錯

 去年の夏コミで『〈エロマンガの読み方〉がわかる本』というエロ漫画批評の同人誌に寄稿させていただいたのですが、その第2号である『〈エロマンガの読み方〉がわかる本2 特集:NTR』を献本していただきました。

 

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『天気の子』が選択した「ヒロインと世界の天秤」

 『天気の子』を観たのは公開してから一週間ほど経ってからだった。
 前作君の名は。の延長線にありつつ、方向性の異なる面白さを生むことに成功しており、映画監督としての新海誠のバランス感覚は確かなものになったと言っていいと思う。
 後は人の好みになるだろうが、自分のなかでは両作とも甲乙つけがたい感動がある。

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「アニメ」と『バーチャルさんはみている』と『四月一日さん家の』

www.tv-tokyo.co.jp


 今回の記事は元々、VTuberドラマ四月一日さん家の』の情報発表前から考えていた話だったが、ちょうど問題にピッタリ合うニュースだったので一緒に考えてみたいと思う。
 例によって脱線しながら書くので、そこには文句を言わずに読んでほしい。

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VTuber界の「箱推し」概念について

izumino.hatenablog.com


 半月前の記事で、VTuberグループに対して言われる「箱推し」という用語について軽く触れたのだが、今でもこの言葉は当然のように使われ続けている。

 特に先日、「にじさんじ」の公式サービス「いつから.link」が公式の告知で使用していたのは少し驚かされた。

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大規模VTuberグループとグループ内グループの認知のされ方について

 先日、統合後の「にじさんじプロジェクト」に関して、「無所属」扱いの新メンバー達をどう呼ぶか、という記事を書いた。

izumino.hatenablog.com

 今回はそこから少し踏み込んだ内容の記事にしたいと考えているのだが、先日の記事にしても単純に「名前がないと不便だから名前を付けよう」という話のつもりではなかった

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統合後のにじさんじメンバーのデビュー順呼び分けを考えるブログ

 2019年からグループ統合が行われた「にじさんじプロジェクト」は、現在65名を数えるバーチャルライバー達をおおまかに区別したり、呼び分ける呼称に不足していると言える。

 公式的に推奨されていそうなのは、元いたグループ名に「出身」を付けて「にじさんじ1期生出身メンバー」「SEEDs2期生出身の誰々」などと呼ぶことだが、それでは統合後に増えていくだろう新規メンバー達に対応しきれない。

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【にじさんじSEEDs】2速に入る八朔ゆずが生まれるまで

 唐突だが、にじさんじSEEDsのモノマネ芸で一番好きなのが「2速に入る八朔ゆず」だったりする。
 「身内ネタがネタとして昇華されていく過程」としても、SEEDsらしさの典型が表れた感じがして好きなので、個人的に振り返っていた流れをまとめてみたい(他にもうやってる人がいたり抜けがあると単に恥ずかしいやつ)。

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