NTRとエロ漫画に横たわる快楽=「イヤなことやダメなことほどエロい」の倒錯

去年の夏コミで『〈エロマンガの読み方〉がわかる本』というエロ漫画批評の同人誌に寄稿させていただいたのですが、その第2号である『〈エロマンガの読み方〉がわかる本2 特集:NTR』を献本していただきました。 aranoyawa.blog.jp タイトル通り「NTR(寝取…

『天気の子』が選択した「ヒロインと世界の天秤」

『天気の子』を観たのは公開してから一週間ほど経ってからだった。 前作『君の名は。』の延長線にありつつ、方向性の異なる面白さを生むことに成功しており、映画監督としての新海誠のバランス感覚は確かなものになったと言っていいと思う。 後は人の好みに…

「アニメ」と『バーチャルさんはみている』と『四月一日さん家の』

www.tv-tokyo.co.jp テレビ東京、VTuber主演ドラマ「四月一日さん家の」4月放送開始 | MoguLive - 「バーチャルを楽しむ」ためのエンタメメディア テレ東社長、史上初のVTuberドラマに自信「これこそテレビ東京の真骨頂です」 : スポーツ報知 今回の記…

VTuber界の「箱推し」概念について

izumino.hatenablog.com 半月前の記事で、VTuberグループに対して言われる「箱推し」という用語について軽く触れたのだが、今でもこの言葉は当然のように使われ続けている。 特に先日、「にじさんじ」の公式サービス「いつから.link」が公式の告知で使用して…

大規模VTuberグループとグループ内グループの認知のされ方について

先日、統合後の「にじさんじプロジェクト」に関して、「無所属」扱いの新メンバー達をどう呼ぶか、という記事を書いた。izumino.hatenablog.com 今回はそこから少し踏み込んだ内容の記事にしたいと考えているのだが、先日の記事にしても単純に「名前がないと…

統合後のにじさんじメンバーのデビュー順呼び分けを考えるブログ

2019年からグループ統合が行われた「にじさんじプロジェクト」は、現在65名を数えるバーチャルライバー達をおおまかに区別したり、呼び分ける呼称に不足していると言える。 公式的に推奨されていそうなのは、元いたグループ名に「出身」を付けて「にじさんじ…

【にじさんじSEEDs】2速に入る八朔ゆずが生まれるまで

唐突だが、にじさんじSEEDsのモノマネ芸で一番好きなのが「2速に入る八朔ゆず」だったりする。 「身内ネタがネタとして昇華されていく過程」としても、SEEDsらしさの典型が表れた感じがして好きなので、個人的に振り返っていた流れをまとめてみたい(他にも…

VTuberの「ギャップ」と演劇集団としてのにじさんじSEEDs

スピンオフとしてのVTuberのかたち ギャップ型のVTuberと脚本型のVTuber ギャップは本当に存在するのか 演劇集団としてのにじさんじSEEDs SEEDsと一二期生

【VT】リアルガチ料理動画の歴史を追う

※投稿後の17時間後に「宗谷いちか」と「周防パトラ」について加筆 ※2018年12月3日に「シスター・クレア」について加筆 リアルガチ料理動画とは何だろう? それは「バーチャルYouTuberがリアルでガチに料理する動画」のことだ。 普通に考えればそもそも「料理…

なぜ女性Vtuberは同性が好きなのか

新書タイトルのような題になってしまったが、結論から先に書くと「Vtuberが好きな人がVtuberになるから」という理由が考えられる。 と、言っても細かいニュアンスがまったく伝わらないので、遠回りしながら本題に入っていきたい。 可視化されにくい女性オタ…

「バーチャルYouTuberっぽさ」の中心と辺縁について

自分がバーチャルYoutuber(Vtuber)をフォローするようになったのは2017年の年末に輝夜月を見てからで、翌年の1月頃にときのそらを知り、3月に入る頃には月ノ美兎をファンアートで知ってやや遅れ気味ににじさんじ中心に追いかけるようになったという流れだ…

超能力漫画の変遷/スタンド概念の中心と辺縁について

超能力からスタンドへ 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを代表作とする荒木飛呂彦が、漫画界に不可逆な変化をもたらした巨大な作家であることはもはや論をまたないところであろう。 その成果は数多く挙げることができるが、特に少年漫画やバトル漫画の領域…

なろう小説として『異世界はスマートフォンとともに。』を読む

はじめに断っておくと、これは脱線した話のほうが多い記事なので「余談」が退屈な人が読むのはおすすめしない。内容はほぼ、筆者の日記や、友人に語っている雑談に近い。 自分が『異世界はスマートフォンとともに。』(以下イセスマ)という作品に触れたのは…