【にじさんじSEEDs】2速に入る八朔ゆずが生まれるまで

 唐突だが、にじさんじSEEDsのモノマネ芸で一番好きなのが「2速に入る八朔ゆず」だったりする。
 「身内ネタがネタとして昇華されていく過程」としても、SEEDsらしさの典型が表れた感じがして好きなので、個人的に振り返っていた流れをまとめてみたい(他にもうやってる人がいたり抜けがあると単に恥ずかしいやつ)。

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【VT】リアルガチ料理動画の歴史を追う

※投稿後の17時間後に「宗谷いちか」と「周防パトラ」について加筆
※2018年12月3日に「シスター・クレア」について加筆

 リアルガチ料理動画とは何だろう? それは「バーチャルYouTuberがリアルでガチに料理する動画」のことだ。
 普通に考えればそもそも「料理」はリアルに行うものであり、そこへあえて「リアル」と付け足すことにバーチャル感が表されている。

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なぜ女性Vtuberは同性が好きなのか


 新書タイトルのような題になってしまったが、結論から先に書くとVtuberが好きな人がVtuberになるから」という理由が考えられる。

 と、言っても細かいニュアンスがまったく伝わらないので、遠回りしながら本題に入っていきたい。

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「バーチャルYouTuberっぽさ」の中心と辺縁について

 自分がバーチャルYoutuberVtuber)をフォローするようになったのは2017年の年末に輝夜を見てからで、翌年の1月頃にときのそらを知り、3月に入る頃には月ノ美兎をファンアートで知ってやや遅れ気味ににじさんじ中心に追いかけるようになったという流れだったと思う。

 今では時間が許すかぎり、外出時を除けばほぼ毎日色々な動画を再生している。そこそこヘビーなユーザーと化していると思うが、漫画やアニメ、趣味のゲームやTV番組録画なども以前と変わらず楽しめているので幸いに(?)Vtuber一色の生活になったという感覚は薄い。

 

 それでも、「未来の文化」になりつつあるVtuberの世界に大きな魅力を感じているのは確かで、大小を問わずVtuberについてのことを考えない日はない。

 これまた幸いなことに、物書きとしてこの世界に関わることもできるようだ。媒体はまだ伏せておくものの、本当にありがたい話だと思う。

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超能力漫画の変遷/スタンド概念の中心と辺縁について

超能力からスタンドへ

 『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズを代表作とする荒木飛呂彦が、漫画界に不可逆な変化をもたらした巨大な作家であることはもはや論をまたないところであろう。

 その成果は数多く挙げることができるが、特に少年漫画やバトル漫画の領域においては、「スタンド」の発明の与えた影響の大きさが素朴に認められることだと思う。

 「スタンド」概念の画期性は、何よりもそれ以前の「超能力」漫画との比較によって明らかになるものだ。

 

 荒木自身は、明確に「スタンド」のアイディアが大友克洋の「超能力」描写から生じていることを繰り返し語っている。 

 

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なろう小説として『異世界はスマートフォンとともに。』を読む

 はじめに断っておくと、これは脱線した話のほうが多い記事なので「余談」が退屈な人が読むのはおすすめしない。内容はほぼ、筆者の日記や、友人に語っている雑談に近い。



 自分が異世界はスマートフォンとともに。(以下イセスマ)という作品に触れたのはTVアニメ第1話の放送後だったが、コミカライズ版が最初で、その後、原作もWeb版と書籍版をつまみ食い的に確かめるようになった。
 コミカライズ版はComicWalkerで第1話が無料で読めるため、まったく作品を知らないという人にはまずそこから読むことを推奨したい。

異世界はスマートフォンとともに。 (1) (角川コミックス・エース)異世界はスマートフォンとともに。 (1) (角川コミックス・エース)
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